伊達政宗は、出羽国出身の戦国武将です。

幼少期に片目を病で失った伊達政宗は、独眼竜という異名を持ち、名を轟かせました。

19歳で摺上原の戦いに勝利し、南奥州の覇権を確立した人物です。

そんな伊達政宗ですが、後世に渡る名言をいくつも残しています。

独眼竜政宗という恐い通り名で有名ですが、名言から分かるのは、意外と繊細で心優しい男性です。

この記事では、伊達政宗の短い名言から性格が分かる名言まで15選を紹介していきます。

伊達政宗の名言の意味も合わせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

伊達政宗の名言|短い言葉編

この章では、伊達政宗が残した短い名言を5つ紹介します。

短いながらも深い言葉を残しているので、人生の役に立つかもしれません。

まともでない人間の相手をまともにすることはない

現代社会でも言えますが、まともじゃない方の相手をまともにする必要はないと思います。

伊達政宗は、幼少期から母親に嫌われていたと言われているので、こういった言葉を残したのかもしれません。

また、片目を失ったことから、周りの人間にまともに相手にされなかった可能性もあります。

時を移さず行うは、勇猛の本望なり

この名言は、行動するタイミングを見逃さず遅れないよう行動することが勇ましい武将の本質だということを意味しています。

戦国武将として飛躍的に活躍した伊達政宗だからこそ、即座に行動する重要性を意識して残した名言かもしれません。

ためらわずに行動して、遅れないように時代の波に乗ることは今の時代も変わらないことです。

敵を知り己を知れば、百戦危うからず

この名言の前半は、戦争などで敵の弱点や戦略を知ることで、事前に対策をすることができるという意味です。

また、自分のことを理解することで、最大限の力を発揮できるようになるということも言っています。

このことから、百回の戦をしても危険が及ばないように立ち回ることが重要だと、伊達政宗は考えていたのかもしれません。

現代では、ビジネスや日常でも使える名言だと思います。

仁義礼智信を守れ。これが五常の道なり

仁、義、礼、智、信にはそれぞれ意味があります。

言葉 意味
人間らしい情け深さや他者を思いやる気持ち意味しています
個人の欲望や私利私欲に流されず、誠実な行動をすることを意味しています
時代におけるルールや秩序を守り、適切な行動をすることを意味しています
知恵を持つことで、適切な判断ができるという意味になります
他人を信頼する誠実さを意味しています

上部の人間が志す姿勢として伊達政宗はこの名言を残しています。

これは、現代社会の上司やリーダーに必要なこととも言えるかもしれません。

茶器を割ったのではない。自分の器量の小ささを割ったのだ

この名言は、伊達政宗の取った行動が名言になり、後世に残るほど深い言葉になります。

伊達政宗は、高価な茶碗を自ら割り、家来たちに理由を尋ねられるとこう答えたのです。

「この茶碗は千金と聞いて驚いてしまった。高価だから割ったわけではなく、千金と聞いて驚いた自分の器量の小ささに腹が立った」と言いました。

茶碗とともに自分の器の小ささも砕いたという出来事から伊達政宗の人柄が分かります。

伊達政宗の名言|料理編

伊達政宗は、料理を作るのが好きだった戦国武将ということで有名です。

そんな伊達政宗は、料理に関する名言を後世に残しています。

この章では、料理に関係している名言を集めてみました。

朝夕の食事はうまからずとも褒めて食ふべし。元来客の身に成れば好き嫌ひは申されまじ

この名言は、食事を頂くときは、美味しくなくても感謝の気持ちを忘れないという意味になります。

また、お客として食事を振る舞われた場合、好き嫌いをすることは許されないということです。

現代社会でも、食事をするときは感謝の気持ちを忘れないということは非常に重要でしょう。

仮初にも人に振舞候は、料理第一の事なり。何にても、其の主の勝手に入らずば、悪しき料理など出して、差当り虫気などあらば、気遣い千万ならん

この名言は、誰かをもてなすときは、それは心のこもった料理を出すことが大切という意味です。

また、自分で作った料理であり、人任せにして良い料理がだせず腹痛をおこされたら、気遣いなどあったものではないということも言っています。

この名言から、伊達政宗は自ら料理をして客人をもてなす戦国武将であることが分かります。

伊達政宗の名言|性格が分かる言葉編

この章では、伊達政宗の性格が分かる名言を紹介していきたいと思います。

独眼竜という名称の戦国武将である伊達政宗の名言から分かる性格を紐解いていきましょう。

人の心を動かすには、まず自分の心を動かせ

この名言は、人の心を動かしたいときは、まず自分の心を動かさなくてはいけないという意味です。

伊達政宗は、相手の前にまずは自分の心を優先して動かすという器の大きさが伺えます。

このことから、寛大な心を持った優しい性格だと分かるのではないでしょうか。

立身出世には三つの道がある。一つは学問、もう一つは武芸、最後は仁徳である

この名言は、社会的に地位が高く、世の中の人に認められるにはどうするべきかを答えています。

認められるには、三つの志が必要です。

勉学や武術の技、思いやりの心が大事だと言われています。

現代では、武術ではなく、芸術が当てはまるかもしれません。

このことから伊達政宗は、民衆に寄り添った考え方をしている性格だと分かります。

心に気にかかる物のない時は、心は広く体も安らかである

この名言は、悩んでいることがないときは、心や身体が安らげるという意味です。

幼少時代から実母に嫌われ、毒を盛られたこともあるという話が伝えられているので、気に病むことが多かったかもしれません。

しかし、気に病まなくなってから心に余裕が生まれ、体調も優れるという実体験をもとにした名言になります。

このことから伊達政宗は、他の人に悩んでしまうようなことを言わない優しい性格だと分かるのではないでしょうか。

言葉は心の鏡なり。心に偽りなければ、言葉にも偽りなし

この名言は、言葉には自身の心を映すことと同様という意味があります。

気持ちに偽りがあると、言葉や態度に出てしまうということです。

嘘偽りないことを話すときは、心から思っていることを発することが重要になります。

伊達政宗は、嘘を言わない素直な性格の持ち主だったかもしれません。

成功は努力の産物である。天は自ら助くる者を助く

この名言には、成功をするためには努力が必要という意味があります。

また、他人を助けることで自分自身も助かるということも言ってました。

伊達政宗は、他人を助けつつ、自身の成功に結び付けていたのではないでしょうか。

伊達政宗の名言|かっこいい言葉編

この章では、伊達政宗のかっこいい名言を紹介していきたいと思います。

独眼竜政宗という恐い異名を持つ戦国武将は、どんな格好良い言葉を残したのか名言から紐解いていきましょう。

歴史を読めば、最大の敵は外からは来ない。不平分子が家を亡ぼすのだ

この名言は、今までの歴史から最大の敵は外からではなく、現在の体制に不満を持った民衆や法律を破る方が国を亡ぼすという意味です。

確かに、外敵からの攻撃も驚異ですが、内側からの攻撃が一番厄介だと分かっていたのでしょう。

伊達政宗は、仙台藩の初代藩主として国の政治に敏感だったかもしれません。

人生は短い。だからこそ、美しく生きなければならない

この名言は、人生は短く、その分美しく生きていかなければいけないという意味です。

人の寿命は長くて80歳後半なので、その間により良いことを行って生きようということになります。

伊達政宗は、生涯の中で美しく生きたいと思えるほど、人生経験をしたのかもしれません。

物事、小事より大事は発るものなり。 油断すべからず

この名言は、小さな過ちを重ねることにより、大きな過ちに繋がるため、普段から油断せずに過ごそうという意味です。

小さな過ちを起こすことはよくあることですが、その積み重ねで重大な失敗に繋がることもあります。

普段の生活から油断せずに、小さな失敗を最小限に止めることが大切です。

このことから伊達政宗は、いつも気を引き締めて生きていたと言えるのではないでしょうか。